Innocent Smile~ずっと一緒に~
「並木さん……
山口くんがどういう話し方をしたのはわからないが、
北京が嫌なら、どこか違うところを相談して考えよう。」
「社長……あの……」
「これはね、君のことを思ってのことなんだよ?
恥ずかしながら、うちのバカはタチが悪い。
いつ気が変わって、別れを切り出すかわからない。」
「いいんです!
それでも……今はただ傍にいたいって、私は思っています。
………ダメでしょうか?」
私がそこまで言うと、社長が小さく笑ってフゥーっと溜め息を吐き出した。
話が平行線だ…とでも言いたげに。
大好きな人と一緒にいたいって思うことは、
そんなにおかしなことだろうか……
「つまり、こういうことかな?
自分は会社を辞めてもいいが、このバカとは別れない、と?」
「………はい。」
「山口くんから、並木さんも恭哉とのことは真剣だと聞いていたよ。
でも、……もう少し君は“大人”だと思ってたんだが。」