Innocent Smile~ずっと一緒に~

「しかし……社長の息子が、
入社早々、女子社員に手をつけたとあってはな……」


深々と溜め息を吐き出しながら、社長が片手で頭を抱えた。

そうだろうと思う。
いろいろ体裁とかあると思うし。

社長には社長としての立場があるから。



結局この日は、結論が出ることはなく。
恭哉と二人、社長の自宅を後にした。


帰り道、恭哉が歩きながら私の手を繋いでポツリと呟く。


「やっぱり……今日、佐那子を連れてきてよかったよ。」

「…え?」

「佐那子の本音っていうか……
ああいうこと言ってくれて、嬉しかった。
俺の傍にいたい、って…言ってくれただろ?」


繋いでいた手に、ギュっと力を込められた。

夜だからよく見えないけど、恭哉の顔が赤い気がする。

明るいところでじっくり見たかったな。


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