Innocent Smile~ずっと一緒に~
「何? アンタも居たの?!」
私と同じように、実家を離れて一人暮らしをしている弟と偶然会うなんて。
「いやぁ、姉ちゃんが彼氏紹介しに来るから、
俺も暇だったら来いって、母さんに電話で言われたんだよ。」
何よ、お母さんったら拓真まで呼んじゃって。
ていうか、お母さんに呼ばれて仕方なく……にしては、
拓真ってば興味津々って顔してるし。
どんな男を連れてくるのか、見たかっただけだな?
「あ、こんちはー。」
私の後ろにいる恭哉に、拓真は軽く挨拶の言葉をかける。
「弟の、拓真。」
「どうも…こんにちは。」