Innocent Smile~ずっと一緒に~
「佐那子さん、昼メシ食いました?」
ウィーンとコピー機の音が鳴る中、川原くんは少し心配そうな顔を見せる。
「…食べたわよ。」
「ちゃんとしっかり食べないと倒れますよ? 佐那子さん細いし。」
「…大丈夫だってば。」
お昼ご飯もそこそこに仕事…なんて、今に始まったことじゃないのに。
私が新人の子に心配されるなんてね……
「これ、後はホチキスで止めるだけですよね?」
「え? あぁ……」
私が完全に答える前に、川原くんは書類を几帳面に揃えてホチキスしだした。
「い、いいわよ。手伝わなくて。」
「いいじゃないですか。
二人でやれば、すぐ終わりますし。」
そう言って、ホチキスを手放そうとしない彼。
悔しいけど、器用で手際がいい。
事務職でもやってけそうなくらいに。
彼の言うとおり、やっぱり一人でやるより二人でやったほうが、断然早く片付いた。