Innocent Smile~ずっと一緒に~
「おっ! いたいた! 遅くなって悪い。」
私を入れて4人だけだと思ってた今日の飲み会に、新たに人物が加わる。
「あっ! 来てくれたんですね。」
「ホントだ。お疲れ様です! 宇田さん!」
女の子二人が高いテンションで歓迎したのは、何故か聖二だった。
「なんだよ…お坊ちゃんも一緒かよぉ……」
私のほうに体をひねってしかめっ面をしながら、耳元でそう囁く聖二。
どうやら聖二は、今日恭哉が来ることを聞かされていなかったみたいだ。
だけど、聖二と女の子たちの様子からすると、
今夜の集まりには、聖二は事前に誘われていたみたい。
「佐那子さん。宇田さん、呼んどきましたから。」
優子ちゃんが、笑顔で私にこっそり耳打ちする。