Innocent Smile~ずっと一緒に~
ふと視線を感じてそちらに目をやると、
恭哉が少し離れた自分のデスクから、心配そうに見つめている。
私はそれに苦笑いを返して、受話器を手にとり電話をかけようとしたら、
「並木さん、営業1課の課長から内線が入ってますけど…」
後輩からの、心配そうな取次ぎが入る。
もちろん、この件しか思い当たることはなかった。
お叱りの電話だろう。
しかめっ面をしながら電話に出ると、
案の定、『どうなってるんだ?!』と、耳をつんざく怒声が聞こえてきた。
「すみません。絶対なんとかしますので。
……はい。後で、報告に伺います。」
私は電話を切ると、今度こそかけようと思っていた倉庫の部署へ内線をかけた。
もし現物がそこにあるんなら、私が届けるのが一番早い。
結局、自分で現物を車で届け、なんとか事態は収拾した。
帰りの車の中、なんでこんなことになったのかと、経緯を思い返していた。