Innocent Smile~ずっと一緒に~
この日は、あの課長のおかげで一日最悪の気分。
だって、あの……
お前は所詮顔だけで無能な女、的な発言が……
怒りと悲しみの比率は、時間が経てば完全に逆転していて。
後遺症はどうやら、悲しみという感情で残ったみたいだ。
定時になると、恭哉が待ちわびるかのようにオフィスから出て行った。
私も大急ぎで机の上を片付けて、後を追う。
「佐那子さん、行きましょうか。」
エレベーターを降りて玄関ロビーまで行くと、恭哉が嬉しそうに微笑む。
いつもなら、愛想笑いでもするところだけど。
………笑えない。
今日の私はもう……笑うことなんて無理。
二人で歩いて、駅の近くの大きな居酒屋へ入る。