Innocent Smile~ずっと一緒に~

「大丈夫だって…言っときましたけど。」

「…ありがと。」

「俺、卑怯だから……
佐那子さんと今日飲みに行くって言わなかったんです。
言ったら、あの人ついて来そうだし。」

「…そう。」

「宇田先輩が、人づてに聞いたとはいえ、
あんなに深刻そうな顔するなんて……あの課長、相当でした?」

「怒られるのはいいのよ。…私が悪いんだし。」


腹が立ったり悲しい原因は、きっとそれとは別だ。

ミス自体のことで怒られるなら、別にそこまであの課長に腹は立たないし、
申し訳なかったと素直に謝ろうと思える。


だけど……あんな言い方をされては、
それまでの私の仕事ぶりを、全否定されたような気がしたから……。


「佐那子さんのミスじゃないんでしょ?
佐那子さんは、あんなミスしませんよ。」

「私のミスよ。確認しなかったんだから。」

「……あ、すみません。
俺が…昨日のうちに気づいていれば……」


急に恭哉がショボンとした顔つきになる。

< 88 / 374 >

この作品をシェア

pagetop