Innocent Smile~ずっと一緒に~
時間も遅くなってきて、その居酒屋を後にした。
「佐那子さん、送りますよ。」
「いいよ。…大丈夫。」
「ダメですよ! 女の人が夜道に一人歩きなんて。」
ガンとして恭哉は譲らない雰囲気だったので、素直に送ってもらうことにした。
マンションに着くと、急にあることを思い出す。
確か、恭哉も聞いて欲しい愚痴があるとか言ってたよね?
ああ、私ってなんて先輩なんだろう。
後輩の愚痴を聞いてあげるべきなのに、今夜は完全に私の憂さ晴らしで終わってしまった。
自分のことばっかりなんて……最低だよ。
「ごめん、恭哉。何か愚痴があるって言ってたよね?」
「あー、はい。…まぁ。」
「ごめんね、私の話ばっかりしちゃって。
よかったら、うちに上がって? 部屋で聞くわ。」
「え?!」
一瞬、恭哉は驚いた顔をしたけど、戸惑いながらも部屋に入ってきた。