Innocent Smile~ずっと一緒に~
「で? 愚痴って?…会社でなんかあった?」
冷蔵庫から缶ビールを取り出して、突っ立ったままの恭哉に手渡した。
恭哉はスーツの上着を脱いで、まだ飲むんですか? なんて言いながら、苦笑いでビールを受け取る。
「実は……恋の悩みなんですよ。」
「は?…そうなの?…」
なんだ…仕事の話じゃないんじゃん。
でも、モテる恭哉でも、悩んだりするんだ…。
モテるから、逆に悩むんだろうか。
私の恋愛経験値で、アドバイスできるかな?
彼女を一人に絞れない……なんて相談だったら、どうしよう。
「いっぱい言い寄られて困ってるとか?」
「…いえ。……その逆です。」
「ん? フラれたってこと?」
「…フラれる…かもしれません。
絶対、今回はフラれたくないんですけどね。」
フラれないでしょ…恭哉なら。
なんでだか、話してて胸がチクンとした。その原因は不明だけど。