恋のおわり。
岡島君のマンション前。


部屋で待とうか迷ったけど別れようって言われて合鍵使って部屋に入るのは気が引けた。


連絡して会いたくないと言われたら今ある少しの勇気が砕けそうだったから連絡はしていない。


マンションのベランダ下から部屋を見たらまだ室内は真っ暗だった。


マンションの入り口で岡島君を待つ事にした。


仕事が終わり少しの時間を潰してここに来た。
不安な気持ちはドンドン私の中に蓄積されていた。


フゥーー。


携帯を見る。
9時前。


仕事の引き継ぎで忙しいのかもしれないな。
今日は帰ろうかな。


マンションの入り口を出ようとしたら岡島君がうつむき歩いて来るのが見えた。


私の存在に気付き小走りで私の前に来る。


「…奈緒さん。…待ってたの?」


「…ごめんね。仕事で疲れてるのに。…今日は帰るね」


「奈緒さん」


「……」


帰ろうとした私を岡島君が遮り前から肩に腕を回した。


「ここで待ってたの?奈緒さん、冷たい」


「……」


泣きそうなのをグッとこらえた。


「部屋、行こ」


岡島君に優しく体の向きを変えられマンションに入っていく。










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