レンタルボーイ
ピピピピッピピピピッ
目覚まし時計のひよこが口をぱくぱくしながら朝6時にあたしを起こす。
カーテンの隙間からは、朝日が差し込む。
昨日までとちがって今日はすっきり起きれた。
あたしはいつもより気合いをいれて髪の毛を整えて、うすくかるくメイクして家を出た。
レンタルボーイが人生初彼っていうのはあまり印象はよくないけど、きっとそれで1週間楽しいならいい。
…―――1週間だけなんだから。
あたしにとって人生が少し変わる瞬間がまさにこの今日。
胸の高まりは止まらなかった。
学校につくとどきどきしちゃって、どんな人がレンタルボーイなのかとか考えてたら、あっという間に四時間目が終わった。
四時間目の終わりのチャイムがあたしをさらにどきどきさせる。