誰かのために
『ハァ、ハァ……………………………………………………………………………………………美菜!!』

あたしの悪い予感は当たってしまった。

救急車!!
早く呼ばないと。
得意な早押しもこんな時は通用しない。

『もしもし、笠崎高校ですが友人がガラスにはいって、意識が不明になってしまってます。』

『すぐいきます』

と、電話をかけ美菜を抱えて保健室へ向かう。



『ガラガラッ』

やっとついた。

『どうしたの??』

見ればわかるだろ。
多少の苛立ちを覚えたが、助けてくれる人にはかわりない。

『彼女は、いじめられてガラスの窓に向かって押されて…。』

これ以上は言えなかった。
『ピーポーピーポー』

学校に救急車が来たようだ。よかった。

一緒に乗り込む。
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