【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
沢森が好きって言ってくれた。
俺と幸せになりたいって言ってくれた。
──もう、それでいいだろ。
「……木村君、泣いてるの?」
「……泣いてねーよ、バーカ」
やっと。やっと、手に入れた。
どうしようもない愛しさが、暖かさをもって俺の頬を伝う。
もう二度と離してなんかやらない。
好きだ、とまた囁いて、今度は少し長めの、お互いの気持ちを確かめ合うような穏やかな2回目のキスをした。
──四月。
「おはようお二人さん!」
パタパタと向こうから走ってきた昴が、俺と恵梨に挨拶をしてきた。
ヒラヒラと目の前をまう桜を退けながら、昴に挨拶を返す。
「はよ」
「おはよう、遠山君」
俺達は無事に進級して、今日はクラス発表の日。
あれから順調に、俺と恵梨の付き合いは続いている。
「木村君ー!恵梨ー!おはよ!」