ビターな彼氏の甘い誘惑

そういえば
許可は取ってなかったけど
俺の部屋でいいんだよな?

まぁ、いいか。
そんなことを思いながら
利理と俺の部屋へ。

ってか、
俺のベッドに利理がいるって。
いい光景だな。

ぽん。と押し倒しながら
利理の羽織っているシャツをするり
と脱がす。


「・・・っ。あのっ。
 あの。服を」
「利理。
 どうせ、今 脱がされるのに?」
「部・・・雅人さん。
 その、あの。
 シャワー浴びたいっていうか・・・」


あぁ。

「ふーん。
 俺は気にしないし。利理の汗のにおいも
 酒の香りも 受け入れるから
 まぁ、お前は「今、臭くないかなぁ」なんて
 気にしながら、抱かれればいいんじゃないか?」
「へっ。
 へんた・・・いっ。」



最後の言葉は、キスで押し込む。

ちょっと、んっ、と吐息を吐きだして
利理が俺を見つめる。

いや、睨む。の ほうが正しいかも。


あぁ、かわいい。
こんなに 好きになるとは思わなかったな。


「ごめんな?
 嫉妬して。」


だって、迎えにいくと、
道の反対側で いちゃつく男女。と思ったら
利理だったんだ。

そりゃぁ、
余計な心配するだろ?
・・・年下のかわいい彼女なんだから。
自覚がないんだろうか?


「へ?嫉妬?」

きょとん、として 見られるけど自覚がないらしい。

「・・・だから。」
「やだ、津川さんは本当に送ってもらっただけだし、
 だいたい 経理の嶋野さんもいましたからねっ!!」

「・・・そっちじゃない。」

それは
嫉妬したけど いらっとしたけど、
助手席に人が乗ってるのが見えたから
他の男の車に乗ったのが 嫌だっただけで
まぁ、許容範囲内だ。

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