シーソーゲーム
 そしてリョウとミズキとミズは同時に引いた。するとミズキとミズが作る人となった。リョウは私と焚き木を集める人。

 何もない仕掛けなのだが、今日は運が味方についているらしい。

 そして当番ごとに散って、私たちは林の中に入った。だが湿ってない、よく燃えそうな枝があまりない。いくら探してもないわけだから、すぐに飽きだした。

「ないよー」

「おいおい。蹴るなよ。それ、使えんじゃねえか」

 転がっていった枝は、まるでもろい骨のように折れた。

「無理無理。折れてちゃったもん」

 そして三十分ほど経ち、私たちは色々と話しながら拾い続けていた。そして話は私の興味に注がれていくのであった。

「ねえ、あんた、彼女いる?」

「あん?いないけど…なんだ急に」

「いや、別に、いるかなって…作りなさいよね、そろそろ」

「別にお前に言われる筋合いはないだろ。ま、いつか作るけど…そういえば、前もこんな話をしなかったか」

 確かに前もした。だが、もしかしたらもうルイとの仲のよさを見て、実はすでに付き合っているのでは、と不審になっていたのだった。

 しかしここはそのことを悟られないように、とぼけるしかなかった。

「…そうだった?」

「ああ、そうだよ」

「最近、忘れっぽくてさ、ははは…」

 そして愛想笑い。

 だが次の瞬間、私の耳を疑った。リョウから話しかけてくるなんて、思っても見なかった。

「ところでお前はどうなんだ?聞いてばっかじゃおかしいだろ」

「え、私…は、いるわけないでしょ。バカ」

「何でだよ。もう年頃の女子高校生だろ」

「そんなこと思っていないくせに…」

「どういう意味だ?」

「私のこと…女として見ていないくせに…」

 私たちは幼馴染。昔から共に遊び、共に笑い、共に時を過ごした。だがそれは、私たちがただ一緒にいただけに過ぎなかった。相手をどう見ていたかなんて、遊ぶだけにそれ以外のことはいらない。だから私のことをどうせ、女なんかと思ってもいないだろう。

 しかしリョウは、不思議そうな顔で言った。
< 19 / 214 >

この作品をシェア

pagetop