シーソーゲーム
また沈黙。今度は長い沈黙だ。
こうなったら私が切り出してやろう。私も聞きたい事があった。ルイとの関係。始業式の日から、いつもルイと一緒に登校して来ている。それが気になっていた。よし、話そう。
話し出そうと口を開けた時、リョウは先に言った。
「俺…怒られたんだよ。ミズキに」
「え…」
分からなかった。なぜミズキが怒るのか。そしてなぜこんな話になるのか。
リョウはさらに眉間に深く刻み込んで話す。
「ミズキがさ、お前のこと、あまり悲しませんじゃねえって、さ」
「ミズキが…?」
「そうだよ…俺、驚いた。ミズキがあそこまで必死で言ったのは、初めてだったよ…驚いた…」
リョウは感嘆している。よっぽどすごい気迫で迫られたのだろう。しかしミズキはなぜそこまでやったのだろうか。それが分からない。
リョウの話は続く。
「されでさ、俺も、気付いたよ。逃げてばっかだった。俺が、お前から、逃げてた。お前を見ようとせずに、いつも目をそらしてた。いや、そうすることしかできなかった。俺、お前を見ることができなかったんだ。全部、何もかも。お前といつも一緒にいたのにな。何でだろうな。俺、バカだな」
リョウはまた思いつめ始めた。
「それで、俺…けじめをつけようと思う。今、ここでだ」
夕焼けの陽は赤く、まだ高かった。公園で遊ぶ小さい子達が楽しそうだ。元気印そのものだ。
「俺、お前に言うよ。これだけはさ。絶対、言う」
何を言いたいのか、分からない。もしかしたらと期待している自分がいる。
リョウの口を開けた次の瞬間、私は時間が戻って欲しいと思った。
「俺、ルイが好きだ。今、あいつと付き合ってる」
私は固まった。正直、こんな展開だとは想像できなかった。いや、想像しなかったのかもしれない。私の理性がそれを食い止めていたのかもしれない。
「お前のことも好きだ。でも、それは幼馴染でだ。だから、お前のことは親友以上にはなれない。俺、ルイが好きだから。あいつのことを、愛してる」
こうなったら私が切り出してやろう。私も聞きたい事があった。ルイとの関係。始業式の日から、いつもルイと一緒に登校して来ている。それが気になっていた。よし、話そう。
話し出そうと口を開けた時、リョウは先に言った。
「俺…怒られたんだよ。ミズキに」
「え…」
分からなかった。なぜミズキが怒るのか。そしてなぜこんな話になるのか。
リョウはさらに眉間に深く刻み込んで話す。
「ミズキがさ、お前のこと、あまり悲しませんじゃねえって、さ」
「ミズキが…?」
「そうだよ…俺、驚いた。ミズキがあそこまで必死で言ったのは、初めてだったよ…驚いた…」
リョウは感嘆している。よっぽどすごい気迫で迫られたのだろう。しかしミズキはなぜそこまでやったのだろうか。それが分からない。
リョウの話は続く。
「されでさ、俺も、気付いたよ。逃げてばっかだった。俺が、お前から、逃げてた。お前を見ようとせずに、いつも目をそらしてた。いや、そうすることしかできなかった。俺、お前を見ることができなかったんだ。全部、何もかも。お前といつも一緒にいたのにな。何でだろうな。俺、バカだな」
リョウはまた思いつめ始めた。
「それで、俺…けじめをつけようと思う。今、ここでだ」
夕焼けの陽は赤く、まだ高かった。公園で遊ぶ小さい子達が楽しそうだ。元気印そのものだ。
「俺、お前に言うよ。これだけはさ。絶対、言う」
何を言いたいのか、分からない。もしかしたらと期待している自分がいる。
リョウの口を開けた次の瞬間、私は時間が戻って欲しいと思った。
「俺、ルイが好きだ。今、あいつと付き合ってる」
私は固まった。正直、こんな展開だとは想像できなかった。いや、想像しなかったのかもしれない。私の理性がそれを食い止めていたのかもしれない。
「お前のことも好きだ。でも、それは幼馴染でだ。だから、お前のことは親友以上にはなれない。俺、ルイが好きだから。あいつのことを、愛してる」