シーソーゲーム
 それも星の数を数え始めると、私はかくんと気を失ったように眠るのであった。


 次の日は一日中部屋でごろごろしていた。何もすることがなく、暇だ。どうせならミズキと遊ぼうか。しかし今日は外に出ないと決めていた。気分で決めていたことだ。もしリョウたちと鉢合わせなんかしたら、漁はどんな顔をするだろうか。そんなマイナスを考えるより、私がリョウを誘い出したらのデートプランを立ててみた。想像だけで、もうクッションをぎゅっと抱きしめる。

 勉強もして、久しぶりに部屋の掃除もして、今日は特に充実もせず、ただ体を休めて、それだけだった。明日になったらまたリョウにも会えるし、いいか。

 そうして土曜日は無駄に灯が消えていくのであった。

 日曜日の駅前。まだ誰もいない。今日はどこでやろうかとまだ考えていなかった。そう考え始めたところ、私の前に渋が現れた。

「あ、コウ。早いね」

 すると渋は遠くを見つめて言った」

「…来る」

「何が?」

 何がここに向かってくるのか分からなかった。だが何かあるのには間違いない。その目の先に何があるのか気になってその先を見たが、私には何も見えない。

「よお。早いな」

 駅から来たのは水崎と小海と氷野だった。

 今日の集まりはソフトボールのチームメイトの集まりだが、あまり来る人はいない。ざっと八人くらいだろう。

「おお。早いな」

 ミズキはやってきた。

 これで残るはリョウとミズだけ。実はルイは呼んでいない。あの更衣室でいようとしたが、言えなかった。その後も気分がそがれてしまってタイミングを逃したまま今に至っている。

「遅れた。ごめん」

 続いてミズも現れ、最後はリョウだけとなった。

 リョウが来る方向をじっと見つめた。道路の向こうからかすかに見えるのは、リョウだ。

「遅いぞー」

 リョウに向かって精一杯叫んだ。それに応えたのか、精一杯に自転車をこいでやってくる。

「悪い。あー疲れたわ」

「遅いんだよ、バカ」

 リョウが到着したのと同時に、背後から聞き覚えのある声がした。

「お待たせ」
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