シーソーゲーム
リョウのメールは帰ってくる。迷いがないのか、あっという間だった。
「俺もすぐに返事を返せないで悪かった。もう少し、考えさせてくれ」
あの時の言葉通りで、安心した。文面で駄目だなんて言われた暁には、直接で言われたよりかは傷つくぐらい分かっていた。だからそのメールを開ける時も、相当緊張感がほぐれなかった。
ひとまずこの状況を脱した。だが明日からどんな顔をしてリョウと面を合わせればいいのか。それを考えるだけで、今日はすぐに没した。
次の日の朝は太陽が優しく迎えていた。学校へ行くのにもすがすがしかった。あんなことがあった昨日なのに、今日は何かいいことがありそうだ。
「おはよう」
明るく教室に入ってみた。
「おはよう」
リョウもミズキも温かく迎えてくれた。リョウもこの方法が一番適当だと思ったらしい。互いに何か吹っ切れたようで、その挨拶をして、すると笑ってしまった。その間に乗り込めないミズキはただ見ているだけであったが、なぜだかその目は温かく思えた。すべてを把握しており、まるで親でもあるかのようだった。
私は後少しで待ってるからと言い出しそうになってしまったが、その後どうなるかを想像したら、沈黙が走りそうだったのでやめた。それに、私はしばらく笑っていたかった。二人だけが知り、共通の笑い。それが嬉しく、楽しかった。
私はリョウの笑顔に喜びを感じた。
季節は秋。夏休みははるか彼方。秋には芸術、食欲、運動、読書の秋とあるわけだが、あれからテストがあり、体育祭があり、そして今度迎えるのは文化祭。この学校では『輝望祭』と呼ばれている。
この下準備を進める中、私は平行してあることをしようとしている。リョウも誘ってはみたが、見事に断られてしまった。そんな恥ずかしいことはできないと言われた。来年は受験生で、きっと何もできないことは目に見えている。だから今年ぐらいはと思ったが。
嫌なら無理にとは言わないが、人数を合わせるために、水崎や成城、渋を誘ってみた。成城や渋はもちろん、水崎もできると言う。
私たちがやろうというのは、バンドである。実は準備は夏休み始まり頃から決めていて、練習を欠かさずやっていた。そのおかげでテストの一つは赤点を取ってしまった。
「俺もすぐに返事を返せないで悪かった。もう少し、考えさせてくれ」
あの時の言葉通りで、安心した。文面で駄目だなんて言われた暁には、直接で言われたよりかは傷つくぐらい分かっていた。だからそのメールを開ける時も、相当緊張感がほぐれなかった。
ひとまずこの状況を脱した。だが明日からどんな顔をしてリョウと面を合わせればいいのか。それを考えるだけで、今日はすぐに没した。
次の日の朝は太陽が優しく迎えていた。学校へ行くのにもすがすがしかった。あんなことがあった昨日なのに、今日は何かいいことがありそうだ。
「おはよう」
明るく教室に入ってみた。
「おはよう」
リョウもミズキも温かく迎えてくれた。リョウもこの方法が一番適当だと思ったらしい。互いに何か吹っ切れたようで、その挨拶をして、すると笑ってしまった。その間に乗り込めないミズキはただ見ているだけであったが、なぜだかその目は温かく思えた。すべてを把握しており、まるで親でもあるかのようだった。
私は後少しで待ってるからと言い出しそうになってしまったが、その後どうなるかを想像したら、沈黙が走りそうだったのでやめた。それに、私はしばらく笑っていたかった。二人だけが知り、共通の笑い。それが嬉しく、楽しかった。
私はリョウの笑顔に喜びを感じた。
季節は秋。夏休みははるか彼方。秋には芸術、食欲、運動、読書の秋とあるわけだが、あれからテストがあり、体育祭があり、そして今度迎えるのは文化祭。この学校では『輝望祭』と呼ばれている。
この下準備を進める中、私は平行してあることをしようとしている。リョウも誘ってはみたが、見事に断られてしまった。そんな恥ずかしいことはできないと言われた。来年は受験生で、きっと何もできないことは目に見えている。だから今年ぐらいはと思ったが。
嫌なら無理にとは言わないが、人数を合わせるために、水崎や成城、渋を誘ってみた。成城や渋はもちろん、水崎もできると言う。
私たちがやろうというのは、バンドである。実は準備は夏休み始まり頃から決めていて、練習を欠かさずやっていた。そのおかげでテストの一つは赤点を取ってしまった。