シーソーゲーム
 涙を取り払い、むごい光景のテレビを消して、今日は疲れたなとベッドで眠る。まだ何も家事という家事はしていないが、たまにはいいだろう。どうせ明日は日曜日だし。

 また新たな希望を持って、光がある未来へと私を託すのであった。

 それがきっと、私を導いてくれるのだと思う。

 月日は経ち、自然とリョウの周りから女子はいなくなり、リョウのしょんぼりとした顔が見える。

 後々考えてみて、もしかしたら変わった時期という憶測も違い、実は私自身がリョウを変えたのではないかと思った。まだ返事も貰っていないし、実はそれがきっかけかもしれない。

 返事を貰おうと何回か機会を与えてはいるのだが、聞くことはなかった。そのままクリスマスは近づき、同時にあと少しで冬休みと新年を迎える。一年なんて早い。この前サクラを見たと思えば、もう雪を見る季節だ。

 それは置いといて、私の誕生日も近づいている。クリスマスの次の日だ。私はあえてクリスマスの日にリョウと一日を過ごすことにした。

 そして呼び出し、もみの木を見て、ウィンドウショッピングをして、食事を楽しみ、そして楽しい時間は過ぎて夜になった。

 もみの木の下でリョウはもじもじしている。寒いのだろうか。

 それにしてもお腹がすいた。そろそろ夕飯にしたいと思っていた。

「ねえ。そろそろどこか食べに行かない?」

「…ああ。そうだな」

 食事の間もリョウは午前とは違って、どことなく寂しい顔をしている。なぜだろうか。

 店を出て、また同じもみの木の下に移動し、だがリョウはまだ顔を曇らしているようだった。

「これからどうしようか」

 私が尋ねると、なぜか沈黙は訪れた。

 私は立ち上がり、地面の石を蹴った。石はころころと転がり、排水口に吸い込まれた。

 するとリョウは立ち上がった。

「お、俺…あの…実はおま…」

「あ…雪」
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