あの日のハイヒール







いつの間にか


寝ていたのか






仁は


買い物から帰って来ていて






洸の横で


腕を組んだまま寝ている






最近この2人


忙しかったみたいだし


休める時に休んで貰わなくちゃね





洸は


またコーヒーを飲んでいる








カチカチと音のする方を見ると



まだ10時過ぎ








ってことは



そんなに長いこと寝てなかったみたいね




よかった







「洸、寝ちゃってごめん。 今から作るわ」




「いや、仁が作ってあるぞ。澪、お前は 休んでろ」






洸に言われるほど


不健康そうに見えたのかしらね






「最近、ちゃんと寝てねーだろうが」






ハハッ


寝てないのバレてる







「それは、お互い様でしょ。 仕事人間なんだから」




そう言うと




眉間に深いシワを寄せている




「お前は、やり過ぎだろうが」





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