blue moon
「今すぐ行くの?」

〜♪♪♪♪〜

アタシの質問に答える前にまた青夜の電話が鳴った。


「ちょっとゴメン」

さっきよりも早口であやまり
電話に出た。


「分かっとるわ!!
とりあえず集められるだけ集めて集合かけて」

アタシが入りこめないくらい
緊迫した雰囲気だ。


電話をきった青夜は
アタシの肩の上に
手をおいた。

「帰ってきて乃亜が
平気なら後で会おう。
俺は会いたいねん」

青夜はアタシの目を
見ている。

「わかった。
いってらっしゃい」

言葉と心は
同じだった。

アタシは
気持ちよく青夜に
"いってらっしゃい"
を言った。
< 46 / 202 >

この作品をシェア

pagetop