blue moon
「その子ってどんな感じなの?
特徴とかは?」

アタシは必死できいた。

青夜は
なぜそんな事をきいてくるのか
という顔をした。


「多分、看護婦さんかもしらんな」

青夜は
その時の記憶を
一生懸命たぐりよせているかのように言った。


「上着を着てたんやけど下からチラッと見える
スカートが白衣っぽかった気がする」


「じゃあ
女の子が貸した
カサの色は?」

アタシは
たて続けに
質問をした。

「それが
カサだけはハッキリ
おぼえてる」

青夜は
すごいやろ?
という感じだ。

「じゃあ
どんなカサだった?」

アタシは
最後の質問をした。
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