blue moon
到着したのは
ちょっと高級そうな
居酒屋だった。


「もうみんな来てるな」

駐車場にある
車や単車を見ながら
みんなが来ている事を
確認していた。


"みんな"って事は
やっぱりたくさん人が
いるんだ。

そう考えると
緊張が倍増していた。


居酒屋のトビラの前に立つと
青夜はアタシの後ろに
回った。

「中に入りや」

アタシを
先に入れてくれようとしている。

こうゆう青夜の
レディーファースト的
なところも
大好きだ。


トビラをあけ
ソーッと店内の様子を
見た。


「めっちゃビビりやん」

後ろから青夜は
笑っている。


「いらっしゃい」

店員さんが
店の奥から出てきた。

「あっ!!
こっちです」

店員さんは
青夜の顔を見るなり
席に案内してくれた。
< 86 / 202 >

この作品をシェア

pagetop