I love you に代わる言葉
*
ショッピングモールに到着したのが十六時過ぎだった。土曜だから人が多い。
「……ていうか、煌宝に何しに行くのさ」
来たのはいいが、目的がない。そこでおねーさんに渡す訳にも行かないし、普段同じ家にいるのにただ話をしに行くのも……な。
「んー、特に何ってねーけどよ、お前が会いたいかと思って。――なぁ、さっきも言ったけど、今日俺ん家で過ごすのやめて、シンの家に行こうぜ。煌宝に行って、今日もシンの家に帰らせてくれって言ってみればいいじゃねーか。これも早めに渡した方がいいんじゃねーの?」
今井はそう言って、その手に既に渡っている紙袋をぶらぶら~っと軽く揺らして見せてきた。
「揺らさないでくれる」
冷たく言えば、今井はいちいちうるせーなと言わんばかりの表情でボクを睨んできた。が、すぐにコロッと表情が一変し、情けない顔になった。
「それにしても腹減ったぜ~……。取り敢えず何か食いてぇ。先にフードコート行こうぜ」
今井は先刻から元気良く鳴り続ける腹を左手でさすりながら、間抜けな声を出す。
「ボクは減ってないってさっき言っただろ。アンタだけ行きなよ」
「俺を一人にすんのかよ! 一人で食ってたら俺寂しいヤツじゃねーか!」
いちいち煩い今井を心底面倒に思う。ボクは盛大に溜息をついた。
「なら、先におねーさんとこ行くよ。聞いてみて了承してくれるなら、一緒に帰ればいいし。おねーさんならいいって言ってくれると思うけどね。仕事が終わる十七時までまだ時間あるし、聞いてからフードコートで時間潰した方がいいだろ」
おねーさんの勤務時間は、早番と遅番二通りあるが、基本早番だから多分今日も十七時に終わるだろう。
「なるほどな! なら急ごうぜ」
ボクの提案を元気良く呑むと、今井は軽やかに歩き出した。
ショッピングモールに到着したのが十六時過ぎだった。土曜だから人が多い。
「……ていうか、煌宝に何しに行くのさ」
来たのはいいが、目的がない。そこでおねーさんに渡す訳にも行かないし、普段同じ家にいるのにただ話をしに行くのも……な。
「んー、特に何ってねーけどよ、お前が会いたいかと思って。――なぁ、さっきも言ったけど、今日俺ん家で過ごすのやめて、シンの家に行こうぜ。煌宝に行って、今日もシンの家に帰らせてくれって言ってみればいいじゃねーか。これも早めに渡した方がいいんじゃねーの?」
今井はそう言って、その手に既に渡っている紙袋をぶらぶら~っと軽く揺らして見せてきた。
「揺らさないでくれる」
冷たく言えば、今井はいちいちうるせーなと言わんばかりの表情でボクを睨んできた。が、すぐにコロッと表情が一変し、情けない顔になった。
「それにしても腹減ったぜ~……。取り敢えず何か食いてぇ。先にフードコート行こうぜ」
今井は先刻から元気良く鳴り続ける腹を左手でさすりながら、間抜けな声を出す。
「ボクは減ってないってさっき言っただろ。アンタだけ行きなよ」
「俺を一人にすんのかよ! 一人で食ってたら俺寂しいヤツじゃねーか!」
いちいち煩い今井を心底面倒に思う。ボクは盛大に溜息をついた。
「なら、先におねーさんとこ行くよ。聞いてみて了承してくれるなら、一緒に帰ればいいし。おねーさんならいいって言ってくれると思うけどね。仕事が終わる十七時までまだ時間あるし、聞いてからフードコートで時間潰した方がいいだろ」
おねーさんの勤務時間は、早番と遅番二通りあるが、基本早番だから多分今日も十七時に終わるだろう。
「なるほどな! なら急ごうぜ」
ボクの提案を元気良く呑むと、今井は軽やかに歩き出した。