愛してもいいですか



軽そうな態度にバカにされたと感じ、一瞬にしてイラッと込み上げた気持ち。それをぶつけるように、私は黒いパンプスのヒールで、茶色い革靴を履いたその足を思い切りグッ!と踏んだ。



「いっ!?」



瞬間、笑顔だった顔は痛みに歪む。



「悪いけど、そんな軽い口説きにはのりません。それに、あなたと縁も感じませんから」

「そ、そんなこと言わないで……つーか、いった〜……」

「自業自得よ。さようなら」



それだけ言うとカツカツとその場を去る私に、彼は怯んだのか余程痛いのか、追いかけることはない。



確かに私は社員とも仲良くなりたいと思う。ガチガチに緊張されるより、楽しく話せたらと思う。それにしても、失礼すぎるでしょ!!

そもそも、私相手じゃないとしても社内でナンパという行為自体許し難い。パッと身はかわいい系で好印象だったけど……ありえない!ただのチャラい奴じゃない!



ふざけるんじゃないわよ、収まらない気持ちに鼻息荒く私は家路へと着いた。





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