愛してもいいですか




「おはようございます、社長」

「おはよう」



そんなことのあった翌日、出社してきた私を丁度ロビーにいたらしい神永は出迎える。



「丁度よかったです、先程新しい秘書が出社したので社長室に待たせてあります」

「あら、早いわね」



一階のフロアへ書類を取りにきたのであろう神永は、数枚の紙を手にエレベーターのボタンを押す。開いたドアにさも当然、先にエレベーターへ乗り込んだ私に、神永も続いて乗った。



「そういえば聞いて!昨日の帰りにすごく失礼な社員と行き会ったの!」

「失礼な社員、ですか?」

「どこの部署の奴だか知らないけど、いきなりナンパしてきたのよ!社内で!」

「え!?社長相手にですか!?」



昨日のことを恨めしく言う私に、さすがの神永もぎょっと驚く。



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