Secret Lovers
そもそも、《落とす》とは、どうすればいいのだろう。
昼休みの時間を精一杯使っても反省文が仕上がらなかった私は、ぼんやりと思いふけりながら、理科実験室でそれを書かされ続けていた。
優子は既に提出し終え、バイトがあるらしく先に帰ってしまった。
その為、現在私は理科実験室で監視役の三田と二人きりであった。
「佐川ー、まだかー」
「気が散るので話しかけないでください」
タバコを吸いに外へ出たいらしい三田は、数分に一度、このように催促する。
タバコくらい、勝手に吸いに行けばいいのに。
「せっかくの部活のない日に、お前ってさぁ。もー、俺の時間返してくれよ」
「演劇部って今日、お休みなんですか?」
私がきょとんと顔をあげて、彼を見ると、三田は「手を動かせ」と注意しつつ、私の質問に答えた。
「そうだよ。火曜と木曜は休み。俺は顔出さずに済む。まぁ、自主練してるやつらは今も部室にいるだろうけど」
「そんな面倒くさがりなのに、なんで先生、顧問なんてしてるの?」
「そういう決まりなんだよ。必ず一つは部活の顧問か副顧問するって。教師も大変なんだよ、敬え」
長い脚を組み、机に肘をつく動作は確かに様になっているが、そのやる気のなさは減点ものだ。
しかも偉そう。
呆れた私は、原稿用紙の埋まらない空白を睨みつけながら、どうにか残り400字を埋める文字が浮かばないものかと悩むことにした。
昼休みの時間を精一杯使っても反省文が仕上がらなかった私は、ぼんやりと思いふけりながら、理科実験室でそれを書かされ続けていた。
優子は既に提出し終え、バイトがあるらしく先に帰ってしまった。
その為、現在私は理科実験室で監視役の三田と二人きりであった。
「佐川ー、まだかー」
「気が散るので話しかけないでください」
タバコを吸いに外へ出たいらしい三田は、数分に一度、このように催促する。
タバコくらい、勝手に吸いに行けばいいのに。
「せっかくの部活のない日に、お前ってさぁ。もー、俺の時間返してくれよ」
「演劇部って今日、お休みなんですか?」
私がきょとんと顔をあげて、彼を見ると、三田は「手を動かせ」と注意しつつ、私の質問に答えた。
「そうだよ。火曜と木曜は休み。俺は顔出さずに済む。まぁ、自主練してるやつらは今も部室にいるだろうけど」
「そんな面倒くさがりなのに、なんで先生、顧問なんてしてるの?」
「そういう決まりなんだよ。必ず一つは部活の顧問か副顧問するって。教師も大変なんだよ、敬え」
長い脚を組み、机に肘をつく動作は確かに様になっているが、そのやる気のなさは減点ものだ。
しかも偉そう。
呆れた私は、原稿用紙の埋まらない空白を睨みつけながら、どうにか残り400字を埋める文字が浮かばないものかと悩むことにした。