Secret Lovers
私と、会話したくないように見える。
今朝の、親衛隊に囲まれていた時のような、王子様みたいな笑顔を嘘でも浮べれば私だって素直に恋愛できたかもしれないのに。
と、恋愛初心者が親友へ叩いてしまった大口を棚にあげて逃げ腰になる自分がいる。
とはいえ、まるで別人だ。
つい観察体勢に入ってしまう。
“でも、コミュニケーション取らないと始まらない、よね”
恋愛に限らず、人と距離を詰めるなら、会話以外に手段はない。
そう思ったのだが、あまり気の利いたことは言えない自信がある。
「あの、さ」
口を開いたのは彼の方だった。
視線は相変わらず、私と交わらせないようだったが。
「僕のこと見ても、楽しくない、でしょ?」
あまりにしどろもどろ過ぎて、私はきょとんとしてしまった。
本当に怯えさせてしまっただろうか。
目つきがあまりいい方ではない私は、彼を見るのをやめて、一言だけ伝えた。
「私は別に……ライオンじゃ、ないので……」
少しだけ、声が震えたかもしれない。
本当に可愛い女の子なら、こういう時、何と言うのだろう。
漫画の主人公は、どうやって王子様のハートを掴むのだろう。
どちらにしても、私は、あまりいいスタートを切れたとは言えない。
むしろマイナススタートで、怒りに任せた見切り発車で。
私は、ようやく冷静になったのかもしれない。
“優子……無理かもしれない”
親友に、心の中で弱音を吐いてしまう。
思ったより、私は彼に怯えられているという事実に、ショックを受けているのかもしれない。
今朝の、親衛隊に囲まれていた時のような、王子様みたいな笑顔を嘘でも浮べれば私だって素直に恋愛できたかもしれないのに。
と、恋愛初心者が親友へ叩いてしまった大口を棚にあげて逃げ腰になる自分がいる。
とはいえ、まるで別人だ。
つい観察体勢に入ってしまう。
“でも、コミュニケーション取らないと始まらない、よね”
恋愛に限らず、人と距離を詰めるなら、会話以外に手段はない。
そう思ったのだが、あまり気の利いたことは言えない自信がある。
「あの、さ」
口を開いたのは彼の方だった。
視線は相変わらず、私と交わらせないようだったが。
「僕のこと見ても、楽しくない、でしょ?」
あまりにしどろもどろ過ぎて、私はきょとんとしてしまった。
本当に怯えさせてしまっただろうか。
目つきがあまりいい方ではない私は、彼を見るのをやめて、一言だけ伝えた。
「私は別に……ライオンじゃ、ないので……」
少しだけ、声が震えたかもしれない。
本当に可愛い女の子なら、こういう時、何と言うのだろう。
漫画の主人公は、どうやって王子様のハートを掴むのだろう。
どちらにしても、私は、あまりいいスタートを切れたとは言えない。
むしろマイナススタートで、怒りに任せた見切り発車で。
私は、ようやく冷静になったのかもしれない。
“優子……無理かもしれない”
親友に、心の中で弱音を吐いてしまう。
思ったより、私は彼に怯えられているという事実に、ショックを受けているのかもしれない。