コンプレックス
「別に関係ないけどよ。

今回の転校生ってやつが

能力持ちなのか?」








話を変えたのは








きっと彼なりの優しさだろう。








そう受け取っておくことにした








「そうみたい。これで4人ね」








「めんどうじゃねぇといいんだがなぁ。

あのクソみてぇにな」








随分クソを強調して言う陸は








ちょっぴり凄みが増してる








「クソ会長はめんどくさいからね」








正直言えば








クソ会長は何を考えてるか








よくわからない








まあ、そんなことも全部








ワタシノセイナンダケドネ








そんなことを心の中で思ってしまうと








陸にはわかってしまう








そんな思いはそっと消した。








「よくあんなクズみてぇのと

幼馴染みやっていけるな」








「まぁね。でも、いいやつだよ」








あんたたちにはまぁ無意味だろうけど。








そんなすこしだけ








くだらないような








話をしながら生徒会室に向かうため








陸と私は屋上をあとにした。








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