Candy House
「安部くーん、ノゾミちゃーん。

ふとん出してきたよー」

上野さんの声に視線を向けると、彼は物干し場に掛けぶとんを乗せているところだった。

「手伝います」

あたしは上野さんに駆け寄ると、手伝った。

「これが敷きぶとんで、これがまくらね」

上野さんが物干し場に敷きぶとんとまくらを置いた。

あたしはそれを日が当っているところへ運ぶと、そこにふとん3点セットを干した。

「2年…いや、3年くらいか?

ふとんも久しぶりに日に当たって、嬉しいかもな」

上野さんが言った。

「4時くらいになったら取り込むか」

「はい」

そう言った安部さんにあたしは返事すると、
「じゃ、昼飯の用意でもしますか」

あたしたちは物干し場を後にした。
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