Candy House
小分け用の皿とフォークもテーブルのうえに置かれた。

パスタなんて久しぶりだ。

あたしは思わず、山盛りナポリタンを凝視してしまった。

グーッと、誘われるようにあたしのお腹が鳴った。

「はい」

安部さんがあたしの前にフォークとスプーンを渡した。

「腹減ってるんだったら早く食べなよ。

これで自分が食べる量を皿にとって」

「あ、はい…」

安部さんからフォークとスプーンを受け取ると、皿にとったばかりのナポリタンを置いた。

「ありがとうございました」

「ん」

安部さんにフォークとスプーンを返すと、あたしは自分のフォークを手にとった。
< 24 / 370 >

この作品をシェア

pagetop