Candy House
「ヘタしたら、このじゅうたんよりもフワフワかもなー」

笑いながら交わされる男2人の会話はいつものことである。

我が輩は白猫である。

名前は、
「カサノバー、ご飯ですよー」

腰までの長い黒髪がトレードマークのこの女は雨宮である。

我が輩は眠っていた躰を起こした。

「おっ、飯につられた」

「やっぱ、食い意地張ってんなー」

笑っている男2人の横を通り過ぎると、我が輩は雨宮手作りのご飯に向かった。

「上野さんと安部さんのご飯もできましたよ」

「おっ、マジか」

「今日は何だー?」

我が輩は白猫である。

名前は…決して、ご飯につられた訳ではない。

☆★END☆★
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