いきば〜禁断の蕾〜(完結
ようやく我に反った耶夜は、慌てて止めに入った。

沙希の手を払い退け、蕾の顔をバケツから出す

ゲホゲホ

激しく咳き込む蕾

「蕾!大丈夫!?」

耶夜は、必死に蕾の背中をさする

蕾は、泣きながら耶夜に抱き付いた。

「やり過ぎです奥様」

耶夜は、沙希を軽く睨む

「初日から甘やかしたら付けあ上がるわ」

沙希は、それだけ言うと部屋を出ていった。

「蕾、大丈夫?仕事出来る?」

蕾は、したく無かったのだが、耶夜の困った顔をみて仕方なく頷いた。

耶夜を自分のせいで困らせたく無いと思ったから

「本当?無理しちゃ駄目よ」

耶夜は、心配そうに蕾の顔を覗き込む

「大丈夫」

ニコッと笑う蕾

引き取って貰ったのだし我が儘なんて言ってられ無い。

耶夜は、まだ少し心配であったが、蕾が笑った事もあり仕事をさせる事にした。

メイド服を持って来る耶夜それを蕾に渡し着替えさせる



「これ恥ずかしいよ」

メイド服を着た蕾は赤面しながらうつ向いた。

「やだぁ可愛い」

そんな蕾に抱きつく耶夜

語尾にハートマークが見える様だ

「蕾、眠くない?」

耶夜の問いに頷く蕾

眠気は既に先程の事で吹き飛んでいた
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