いきば〜禁断の蕾〜(完結
顔は傷だらけになり、軽く衣服が乱れている


嫌な雰囲気である


確実に蕾を助けるため
初騎は近くの積み上げられた箱の影に隠れ、隙を狙う


「ほら、楽になりたいんだろ」


一人の男が蕾の口元に白い粉を運ぶ



『麻薬!』


初騎は目を見開いた


蕾は、拒む様に顔を避ける

「アンタも頑固だな」

男は、強く蕾を殴った

初騎は、もう隙を狙っている余裕など無い

一気に飛び出し、不意打ちに掛ける事にした

いきなり飛び出して来た初騎に、上手く男達は怯む

初騎は、蕾と男達の間に入り込み

蕾を守る様に立った

「初騎君!」

蕾は、驚いて初騎の名前を呼ぶ

だが初騎には返事をする余裕など無い

一瞬でも隙を見せれば確実にやられる

自分の足は限界だ

初騎は、瞬きもせず男達を睨む

だが男の一人が初騎の胸ぐらを掴んだ

「テメェ何だ」

凄みを利かして来る男

やはり不意打ちは一瞬しか効かないか…

初騎は歯を食い縛る


瞬間



「初騎様!」

名前を呼ばるれ
その一瞬、声だけで安心すり初騎

「桜井」

初騎は声の方を見る
やはり桜井だ
< 167 / 248 >

この作品をシェア

pagetop