いきば〜禁断の蕾〜(完結
〔初騎様ならこの手紙を見つけられるでしょう。

私が初騎様の味方だと言う事が尚都様に気付かれ

辞めさせられることになりました。

蕾様が危険です。
気を付けて下さい』

初騎は読み終わると

グシャ
っと手紙を強く握った。

自分の回りから大切な人が消えて行く


尚都に奪われて行く


そんな事許せるか

初騎は、桜井の部屋を飛び出し
直ぐに尚都の部屋へ向かった

部屋の前まで来るとノックもせづ扉を開ける



途端に鼻をつく甘い香り



目を見張る



「駄目だなぁ兄さん、ノックしなくちゃ」

横目で自分を見て来る尚都

「初騎くぅ…」

泣目で自分を見つめて来る乱れた蕾




何だろうこれは




思わず扉を閉める。



駄目だ


初騎は、ハッと正気に帰り

再び扉を開けると
蕾と尚都を引き離し
間に自分が入る

「兄さん、人の恋路を邪魔したら馬に蹴られて死んじゃうんだよ」

ハァーとため息を着く尚都

「誰の恋路だ?
蕾は嫌がってるみたいだが」

初騎は、尚都を睨む

「兄さんにはそう見えるだけだろ」

尚都は、フッと鼻で笑った

「お前と蕾は姉弟なんだぞ」

思わず叫ぶ初騎
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