いきば〜禁断の蕾〜(完結
自分も隣に座った。

持たれ掛ってくる蕾

余程疲れていたらしい

「ねぇ、何から逃げてるの」

蕾の声に

「神宮から」

答える初騎

「兄妹と言う関係からは逃げ切れない」

寂しそうな蕾の声に目線を向ければ
蕾は悲しげにうつ向いていた。

「関係無い
蕾が俺を想って、俺は蕾を想っているから」

優しく言えば顔を上げ見つめ返して来る蕾

「初騎君が言うならそれで良い」

蕾はニコッと笑った

「俺は蕾を傷つけるかもよ」

初騎は切なく蕾を見た

「傷つかないよ」

笑う蕾

「苦しめ…」

初騎が言いかけると
蕾は人差し指で初騎の唇を押さえ遮り

「苦しまないよ」

言うと初騎に抱きついた。

初騎も抱き返す



もう



関係無い




二人の血が繋がっていようが無かろうが




初騎は、この気持を押さえ付けられない

蕾も同じだった





その夜は、そのままいつの間にか寝ていた。















朝起きると、目の前には蕾は居ない


その変わりに

「兄さん目、覚めた?」

ニコッと笑う尚都の姿

初騎は、驚き声も出ない

何故此処にコイツが…
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