いきば〜禁断の蕾〜(完結
私は、初騎君の所へ行く


そこが私の居場所だから。



蕾は、そう思うと扉を開け外に出た。

でも蕾は玄関には向かわない。

廊下を走り
着いたのは、尚都の部屋の前

蕾は迷わずノックする

中から返事は無い

蕾は、ためらわず扉を開けた。

部屋の中を見れば、机に座り伏せている尚都の姿

「駄目だろ、返事してないのに入って来ちゃ」

顔を上げ、振り向く尚都

機上に振る舞っているが、アカラサマに目が赤い

「アンタが泣いてどうすんの」

蕾は、冷たく言ったものの
あやすように尚都の頭に手を置く。

「兄さん所に行かないの?」

顔を上げ、涙目で聞いてくる尚都

「行くよ」

迷いもせず答える蕾

「じゃあ何しに来た訳?」

落ち込んだように軽く顔を落とす尚都
少しふてくされているようにも見える

「仕方ないじゃ無い
私が居ないとこの部屋散らかっちゃうんだもん」

蕾は言い

ハァー

とため息を付くと

尚都から離れ、窓を拭き始めた。


「何で…」

呟く尚都

「何でって、汚いからでしょ
もう1日居ないだけで酷い部屋」

蕾は、顔を膨らませながら言い
窓を手際良く拭く
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