いきば〜禁断の蕾〜(完結
「じゃあ兄さん。またね」

ニィヤと尚都は微かに顔を歪め部屋を出て行った

「っつアイツ」

尚都が出て行ったと同時に舌打ちする初騎

「どうしたの?」

蕾は、尚都から貰った携帯をポケットに片付けながらら聞く

初騎は、それを見ると険しい顔をし
返事返さなかった



っち



先を越された




心の中で再び舌打ちをする




『早く渡さなかった兄さんの失態だよ』



立ち上がる際に耳元で囁かれていた尚都の言葉が木霊する




本当にその通りだ




そう、初騎は
あの蕾が居なくなった後



直ぐに彼女の為、桜井に携帯を購入させていたのだ






渡すタイミングが無かったんだよ


「初騎くん?」

自分の問いに答えもせず
ずっと険しい顔をしている初騎に心配し
蕾は、再び話し掛けた

「あっああ」

蕾に心配を掛けない為に一応返事を返すものの
生返事になってしまった


このままじゃ酌だ

だが蕾は既に尚都からの携帯を手にしている


携帯なんてそんなに必要じゃないし…



そうだ




「蕾!」

何かを思い付いた様に、初騎は顔を上げると蕾を見た
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