いきば〜禁断の蕾〜(完結
「だから言ったろ大丈夫だって」

珍しく微笑む初騎

空耳じゃ無かったんだ

蕾は、初騎を見る

なんだか初騎がさっきの男の子と被った

思わず目線を反らす蕾

「珍しなぁ組み合わせ」

反らした方から調度声がして、蕾は顔を上げた

「秀哉くん!」

蕾は、目線の先に立っ男の子の名前を呼んだ

「おはよう」

ニコッと笑い、しゃがみ込む秀哉

「遅かったね」

蕾は、心配そうに秀哉を見た

今は、既に11時を回っている

秀哉は、今来たばかりという感じ

朝から姿も見えなかった

「来る途中、車が事故ちまって」

笑いながら言う秀哉

「えっ!大丈夫なの?」

蕾は、慌て秀哉を見回す
見た所、怪我は無いようだ

まぁ、有ったらこんな所に来ないだろうが…

その時

後ろから物音が聞こえ振り返る

初騎が立ち上がっていた

「あれ?どこ行くの?」

蕾は、初騎を見上げる

「落ち着かない」

初騎は、それだけ言うと部屋を出て行った

蕾は、しばらく気にも止めず秀哉と話しをしていたが

もしかして

初騎君は、私が一人ぼっちだと言う事を知って
だから部屋に来てくれたのかな?

蕾はフッとそんな事を考えた
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