いきば〜禁断の蕾〜(完結
「初騎さんも大変ですわね」

あぁ煩いなぁ

初騎は、ギロリと女の子を睨んだ

「蕾さんって方
身の程を知らないんですものね」

喋り続ける女の子

身の程を知らない女より
空気の読めない女の方が厄介だ

初騎は、黙って場所を変える

だが着いてくる女

初騎は、この女の方が身の程知らずだと思った

「何か用か」

初騎は女の子を睨み、冷たく聞いた

用が有るならサッサと言って消えてくれ
無いなら今すぐ消えろ

「えぇ初騎さん
明日のお茶会には来られますわよね?」

ニコッと笑う女の子

明日と言えば土曜日だな

お茶会?

「何の事だ」

初騎は意味が解らず聞き返す

「あら?聞いてませんの?
沙紀おば様に伝える用頼みましたのに」

困った顔をする女の子

「まぁ、どっちにしろ行かない」

初騎は、それだけ言って図書室を出た



沙希は、初騎宛に言付かった話を絶対伝えることは無い


その理由は知っている





自分が沙希の子では無いからだ












何年か前の事だ


夜中、話をしている昭一と沙紀の会話を聞いてしまった事があった

はっきり言えば聞こえてしまった。
< 43 / 248 >

この作品をシェア

pagetop