crazy black
裏庭についた。ベンチに腰掛けて空を見上げた。
「クロ!はい、飯」
「…ん。サンキュ…」
いつものように金を渡して、2人の話を聞きながら食べる。
いつもの変わらない、そのはずだった。
最初に異変を感じたのは俺だった。
「なぁ。なんか声聞こえね?」
「あ、それ俺も思ってた。けど、別に昼休みだし」
「ちげえよ。暴言みたいな、叫んでるかんじする」
俺がそういうと、七美が立ち上がった。
「あたし、見てくる」
「あ、俺も~」
は、俺ぼっちかよ。
まぁ、いいけど、
「クロ君も行くよー!」
俺もか。別にいいけど。
こうして、俺達は声のする方へ歩いていった。