crazy black
「あ、こっちじゃね?声が聞こえる。なんか喧嘩っぽい」
「ほんと?男子?」
「違う。女子だ」
2人は好奇心でかどんどん近づいて行く。
「「あ、」」
2人が声をあげた。
2人の視線の方をみて見ると、今日から竜王の姫になった女がいた。
取り敢えず隠れる。
「あんたなんか、竜王に釣り合わないのよ!!」
「そうよ!竜王は皆の竜王なんだから!」
2人対1人。
「なんとか言いなさいよ!!」
「言いなさいよ!」
「じゃあ言わせてもらうけど」
透き通るような声が聞こえた。
凛とした声が。
「そうやって、竜王をの皆を物みたいに扱うのやめてくれない?
皆の竜王?笑わせないで。いつ何処で竜王が皆の竜王になったのよ」
「!!!う、うるさい!」
「あら、先になんとか言いなさいよって言ったの誰だったっけ?」
2人の方は言い返す言葉もないようだ。
が、なぜか勝ち誇った顔になった。
「どうせ、あんたもすぐにポイよ。ほんとはこんな事するつもりはなかったけどしょうがないわね」
2人の女は誰かに電話をかけた。