crazy black





「あ、こっちじゃね?声が聞こえる。なんか喧嘩っぽい」




「ほんと?男子?」




「違う。女子だ」




2人は好奇心でかどんどん近づいて行く。




「「あ、」」




2人が声をあげた。




2人の視線の方をみて見ると、今日から竜王の姫になった女がいた。




取り敢えず隠れる。




「あんたなんか、竜王に釣り合わないのよ!!」


「そうよ!竜王は皆の竜王なんだから!」




2人対1人。




「なんとか言いなさいよ!!」


「言いなさいよ!」




「じゃあ言わせてもらうけど」




透き通るような声が聞こえた。




凛とした声が。




「そうやって、竜王をの皆を物みたいに扱うのやめてくれない?
皆の竜王?笑わせないで。いつ何処で竜王が皆の竜王になったのよ」




「!!!う、うるさい!」




「あら、先になんとか言いなさいよって言ったの誰だったっけ?」




2人の方は言い返す言葉もないようだ。




が、なぜか勝ち誇った顔になった。




「どうせ、あんたもすぐにポイよ。ほんとはこんな事するつもりはなかったけどしょうがないわね」




2人の女は誰かに電話をかけた。



< 13 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop