完璧上司は激甘主義!?
準備万端です!と態度で示すと、南課長は驚くべき言葉を口にした。

「ならさっさと戸締りしてくるように。俺は下で待っているから」

「下で待っている?」

ハテナマークがまた浮かんだものの、南課長はさっさと下へと向かおうとしたものだから、慌てて呼び止めた。

「ちょっ!ちょっと待って下さい!今日って家事を教えてくれるんですよね!?」

なのに、どうして南課長は下に行っちゃうの!?

すると南課長は立ち止まり振り返った。

「そうだ。だから出掛けるんだろう?分かったらさっさと戸締りしてくるように」

まるで業務中かのように有無を言わせまいとばかりに言うと、本当にそのままエレベーターの方へと行ってしまった。

「だから出掛けるって言われても……」

全然意味が分からないんですけど!
だけど行ってしまった以上、南課長を待たせるわけにはいかない。
急いで戸締りをし、貴重品を鞄に詰め込んで部屋を出る。

言われた時から、ずっと今日は家で家事を教えてくれるんだと思っていた。
なのに、まさか出掛けるなんて……。
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