完璧上司は激甘主義!?
しかもこんなやり取り、ちょっとだけ恋人同士っぽくてドキドキなんですけど!
ドキドキとうるさい心臓の音を聞かれないよう、胸元を手で押さえ「分かりました」と言葉を返すのがやっとだった。

最初はマイナスなことばかり考えていたけれど、そうではないのかもしれない。
斗真の言うように、今日はもしかしたらチャンスなのかもしれない。
そう思うとこんな恰好で出て来てしまったことを、激しく後悔してならない。
南課長がどこに連れていってくれるのか分からないけど、このコーディネートはなかったかもしれない。

場所によってはかなりの場違いコーディネートになっちゃうけど、大丈夫かな?

期待と不安が織り交ざる私を乗せて、南課長は目的地へと車を走らせていった。




「……ここ、ですか?」

「あぁ。行くぞ」

あれから車に揺られること数十分。
やってきたのは、近くの大きなホームセンターだった。
食料品から日用品まで揃っており、敷地面積は広く一日中いられるくらいだった。
休日ともなると家族連れなどで賑わう場所で、私も引っ越しの際、色々とここで揃えてお世話になったけど……!
まさか南課長が連れてきてくれた場所が、ここなんて……!

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