完璧上司は激甘主義!?
ちょっと……いや、かなりデートスポットらしき場所を予想していた私には、ショックが大きすぎた。
だってまさか誰が予想なんてできる?
ホームセンターに来るなんて――。
だけど考えてみれば妥当な場所なのかもしれない。
私に家事を教えてくれると言った南課長だもの。連れてきてくれる場所として最適な場所だよ。

ひとりで妙に納得してしまった。

「新、行くぞ」

「はい!!」

いつの間にか施錠し、先に歩き出していた南課長の後を慌てて追いかけた。
ホームセンターなら、このコーディネートは妥当だったかも。そんなことを考えながら――。



「いいか?今日から俺がみっちり伝授してやる」

カッコイイ台詞を言いながら南課長が手にしているものは、マイクロファイバーモップ。
なんでもスリッパのように履いて過ごすだけで、部屋中が綺麗になるという便利グッズだそうだ。
そして私が押している大きな買い物カートの中には、数々の掃除便利グッズがすでに入っている。

知らなかった。
こんなにも南課長はホームセンターにいると、キラキラと輝いてしまう人だったなんて。
それはまるで、女子がケーキバイキングやセール品をゲットすべく、ショップに足を運んだ時同様……いや、それ以上にキラキラしているかもしれない。


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