完璧上司は激甘主義!?
「未希と麻帆の仲は嫌ってくらい知っているからさ、絶対麻帆には相談していると思っていたのに。……だけど麻帆にも相談しないほど未希は俺のこと嫌いなのかな?」

つまみに頼んだきゅうりの漬物を箸で突きながら、ブツブツと呟く斗真。

「えっと……ごめん、ちょっと整理させてもらってもいい?」

ダメだ。頭の中が混乱している。

ジョッキをテーブルの上に置き、斗真をジッと見つめる。

「告白したっていうのは分かった。……それでさ、未希は斗真になんて返事をしたの?」

気になることを聞いてみると、斗真は大きな溜息を漏らした。

「……考えさせてって言われた。しかも俺の顔を一切見ることなく」

「考えさせて……?」

未希がそう言ったの?

「きっとさ、未希は断った後の麻帆との関係を気にしているんだよ。だから考えさせてなんて言ったんだ」

斗真はそう言いながらまた落ち込んでいるけど、本当にそうなのかな?
未希と出会って一年以上経つけど、未希から何度か異性に告白されたっていう話を聞いたことがある。
だけどいつもその場で断っていた気がする。
「考えてもきっと好きになれないと思うから」って――。
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