完璧上司は激甘主義!?
そんな未希が考えさせてって言ったってことは、少なからず斗真のこと少し意識しているんじゃなかなって思うんだけど……。

また目の前で大きな溜息を漏らす斗真。

でも確証がないのに、期待させるようなこと言わない方がいいよね?
それに未希から私、なにも聞いていないし。
私はただ、ふたりの友人として見守るべきだよね?

「斗真、元気出して。まだ結果が出たわけじゃないんだし!……それに私はずっと斗真とはいい友達でいたいと思っているから」

今言える精一杯のエールを伝えると、斗真は「麻帆……」と言いながら、目を潤ませる。

「ちょっと何!?せっかくのジャニーズ系イケメンが台無しなんですけど!」

あまりに頼りない顔に、つい吹き出してしまった。

「笑うなよな!俺はそれだけ未希のことマジなんだよっ」

慌てて鼻を啜りながらいじける斗真がますます可笑しくて、笑いが止まらない。
すると居たたまれなくなってしまったのか、斗真は「トイレ!」とぶっきらぼうに言うと、個室のスライドドア全開にしたまま行ってしまった。

「もー、本当に子供なんだから」

これじゃ通行する人に丸見えじゃない。
腕を伸ばし、スライドドアを閉めようとした時。

「あ、天使ちゃんだ」
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