完璧上司は激甘主義!?
そもそもなぜにそれほど関わりのない営業部の人が、私のことを知っているの?

不信感は募るばかりで、いつの間にか無意識のうちに顔に出てしまっていたようで、速見さんは慌てて弁解してきた。

「……っとと!ごめんごめん!いきなりすぎたよね!でも俺、天使ちゃんのこと聞いていたからさ。こんな場所で偶然出会えて驚いているんだ」

「はぁ……」

そう言われてもこっちには全く面識がない以上、不信感は募っていくばかりだ。

「いや~君はまさに天使だよ!なにか困ったことがあったら、いつでも声掛けてね!……これ、俺の名刺。どうぞ」

ポケットから名刺入れと取り出すと、一枚取りそのまま私に差し出した。

「……ありがとうございます」

取り敢えず受け取ってみるものの、名刺にはしっかりとエタンスラントの会社名と所属部署。そして肩書きがしっかりと書かれていた。

「エタンスラント営業部……部長!?」

つい名刺に書かれていたまま声に出しては、驚いてしまった。
そんな私をいまだにニコニコしながら見つめる速見さんは、ピースサインを出してきた。
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