完璧上司は激甘主義!?
「そ!これでも営業部のエースです!!……なんちゃって」

えぇ~!?
この人が本当にうちの会社の営業部の部長さんなの!?
どう見たって若いし、なんか……チャラそうなんですけど。でもしっかりと顔写真入りの名刺でうちの会社の名刺に間違いないし。

「っと!やばい待たせているんだった。今日はここで。……またね、天使ちゃん」

最後に含み笑いを見せて、速見さんはそのまま出口へと向かって行った。

「……速見裕介……さん?」

ドア全開で名刺を握り締めたまま、速見さんの行った先を見つめる。

本当に同じ会社の人なんだよね?
でもどうして私のことを知っていたのかな?しかも天使ちゃんとか。

疑問は深まる中、トイレに行っていた斗真が何事もなかったかのように戻ってきた。

「いや~さっぱりした。さて、麻帆飲み直すか!」

よっぽど先ほどの話題を出して欲しくないのか、異様に明るく振る舞う斗真。
だけど私の頭の中は、それよりも速見さんのことでいっぱいだった。
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